ホーム(H)   ご感想/ご投稿 ' 07/01/28   THE HORNETS'80 Web
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PC/PDAで読書!プロジェクトX『「翼はよみがえった」〜YS-11』登場…
H'80Web書評タイトル
06/08/16 [書籍] ●零戦は、いまも世界の空を飛ぶ ★★★★
06/08/06 [書籍] ●男爵の愛した翼たち  
05/08/14 [書籍] ●隠された証言―JAL123便墜落事故 ★★★★★
05/03/27 [書籍] ●リンドバーグ―空から来た男 ★★★★★
05/03/06 [書籍] ●America's Hundred Thousand ★★★★★
04/08/29 [書籍] ●日本海軍航空隊 ★★★★
04/02/29 [書籍] ●第二次大戦 撃墜王 ★★★★
03/07/19 [書籍] ●航空100年 ★★★★
03/06/12 [書籍] ●F-86Fセイバー空戦記 ★★★★
03/05/10 [書籍] ●ファイターパイロットの世界―ターボと呼ばれた男の軌跡 ★★★★
03/03/02 [書籍] ●大空戦―第二次大戦 ★★★★
02/11/24 [書籍] ●虹色の航跡 ★★★★
02/11/17 [書籍] ●人類、月に立つ(上/下) ★★★★★
02/10/19 [書籍] ●日本海軍制式機大艦 ●日本陸軍制式機大艦 ★★★★
02/09/24 [書籍] ●特攻の思想 大西瀧治郎伝 ●特攻 ★★★★
02/08/11 [書籍] ●紫電改―三四三航空隊本土防空奮戦記 ★★★
02/08/08 [書籍] ●忘れ得ぬ翼 ★★★
02/08/05 [書籍] ●BLUE IMPULSE YEAR BOOK 2001/2002  
02/07/30 [書籍] ●最強の戦闘機パイロット ★★★★
02/07/20 [書籍] ●ワイルド・ブルー  
02/06/23 [書籍] ●トップガン奮戦記―戦闘機パイロットのナイショ話 ★★★★
02/04/28 [書籍] ●日本軍鹵獲機秘録 ★★★
02/04/20 [書籍] ●零戦―その誕生と栄光の記録― ★★★★
02/03/29 [書籍] ●零戦  
02/03/22 [書籍] ●コンコルド・プロジェクト ★★★
01/11/11 [雑誌] ●週刊デル・プラドコレクション 世界の戦闘機 ★★
01/09/02 [書籍] ●ボーイング747‐400の飛ばし方 ★★★
01/08/04 [書籍] ●Stranger to the Ground  
01/05/21 [書籍] ●現代の航空戦 湾岸戦争 ★★★
01/05/12 [書籍] ●新・人間航空史 ★★★
01/02/24 [書籍] ●トム・クランシーの戦闘航空団解剖 ★★★★★
01/02/24 [書籍] ●撃墜王 ★★★★
01/02/22 [書籍] ●操縦のはなし トップガンの実像 ★★★★
01/02/03 [書籍] ●空気の階段を登れ ★★★★
01/01/10 [雑誌] ●GLORIOUS WINGS増補改訂版  
01/01/06 [書籍] ●イカロスたちの夜明け ★★★
〜2000書評/ビデオ評へ
[書籍] ●零戦は、いまも世界の空を飛ぶ
藤森 篤/著 えい出版(2006) 924円
零戦は、いまも世界の空を飛ぶ第二次大戦は巨大な航空戦でもあり、敗戦国の機体はただでさえ損耗して残存数の少ないところを、ほとんどが処分されてしまいました。
戦勝国の機体でもさすがに戦後60年が経ち、飛行できる形で維持されているものはどんどん減っているわけですが、本書のテーマである零戦やドイツのメッサーシュミットなど、「名機」と称される機体を復元し、エアショーなどで飛行可能にしている凄い人たちがいます。
ものが飛行機ですから、その作業は簡単なものではなく、無惨な残骸から部品をサルベージしたり、図面から新規に部品を作り上げるなど、気の遠くなるような仕事です。
本書は、現代に蘇った零戦の大空での勇姿を楽しむ本であるとともに、そのような「復元屋」たちの執念と手法を紹介してくれる大変興味深い一冊です。
美しい写真を考えると、文庫というのはちょっともったいないかな。
【2006/09/16・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●男爵の愛した翼たち
(財)日本航空協会編集 オフィスHANS(2006) 日英二ヶ国語構成 B5版192ページ 2940円
大正期-昭和にかけての個人飛行家と初期の民間航空を中心とした個人写真コレクションを発掘し、編集したものです。

私はこの本の制作スタッフ(英訳担当)ですので直接の書評は差し控えますが、単なる写真データ集から踏み込んで、当時実際に飛んでいたパイオニアたちの心意気を伝える点で、ほかの「柵の外マニア」本と違うと感じております。手前味噌で恐縮です。

●主な内容
第1章 宮原旭とグライダー  スポーツ航空に情熱を捧げた一生/藤原洋
第2章 伊藤音次郎と白戸榮之介の翼  千葉の海岸から空を征した二人/藤田俊夫
第3章 飛行家と飛行大会  大正時代を彩った大空の競演/藤田俊夫
第4章 黎明の翼  空を飛ぶ夢と情熱の黄金時代/藤田俊夫
第5章 新聞社機  飛行機とパイロットを自前で揃えた新聞社/藤田俊夫
第6章 伸び行く翼  困難を極めたエアラインの設立/藤田俊夫

・問い合わせ: オフィスHANS 【2006/08/06・デューク様】
[書籍] ●隠された証言―JAL123便墜落事故
藤田 日出男/著 新潮社(2003) 1575円
元JALパイロットの藤田氏による、1985年8月12日のJAL123便墜落事故に関するドキュメンタリーです。公式の事故調査には疑問点が多く、政治的な背景があるのではないかという「陰謀論」に基づいた本は多いが、本書はあくまで事故の真相究明と、今後のための日本の事故調査体制の改善を目指す立場で、類書の中でも評価の高い一冊となっています。
事故の原因とされる、隔壁破壊による急減圧がなかったことを焦点とし、事故調査報告の矛盾を突いている点はJALの3乗組による提言と同様。事故調関係者の内部告発によるバックアップがあり、結論ありきの調査や証拠隠滅という、航空以外の場面でも見られる日本の官僚体質への鋭い追求となっています。
(墜落現場についての自衛隊によるミスリード、それに付随して生存者救出が遅れた点についても疑念が表明されていますが、あくまでも主題を「急減圧の有無」に絞っています)
事故から20年目となる2005年8月に、TBS系で放映された半ドキュメンタリー・半ドラマ的な番組『ボイスレコーダー〜残された声の記録〜ジャンボ機墜落20年目の真実』の原作とも言える著作であり、番組の最後には毎年何回も御巣鷹に登るという藤田氏自身が登場し、真相への想いを語っていました。
【2005/08/14・Tack・★★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●リンドバーグ―空から来た男 (上・下)
A・スコット バーグ/著 広瀬 順弘 /訳 角川文庫(2002) 各1050円
原題"Lindbergh(1998)"。リンドバーグと言えばピュリッツア賞を受賞し、映画化もされた『翼よ、あれがパリの灯だ』(恒文社刊)なワケですが、N.Y.→パリの飛行が1927年、ピュリッツア賞が1954年、映画が1957年。本作が1998年でそしてまた映画化が予定されているということで、歴史的な偉業なのは確かとしても、息の長い人気ですよね。
本書を読むと、米国でのリンドバーグのこの人気の理由がよくわかります。というか、一時はナチスへの傾倒が疑われて「かわいさ余って憎さ百倍」的に叩かれたり、まさにマスコミの格好の餌食の嚆矢とも言える偶像だったのです。
また女流著述家として名高いアン・リンドバーグについても紙数が割かれており、彼女とサン・テグジュペリとの不倫なども語られています。
歴史的な飛行から民間航空の祖としての顔はもちろん、太平洋戦争での秘密裏な戦闘参加や宇宙開発への意欲、愛児誘拐事件が象徴する有名人の悲哀、医療や環境保護への貢献など、幼少期から晩年まで"CAL"の人生を詳細に描いています。
特別に資料閲覧(特に夫妻の日記)を許可された著者渾身の大作で、ヒコーキ好きならずとも「超」オススメです。
Amazon.co.jpアソシエイト【2005/03/27・Tack・★★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●America's Hundred Thousand : U.S. Production Fighters of World War II
Francis H. Dean Schiffer Pub Ltd (2001) 12,133円 (amazon.co.jp)
またまた英語の本で申し訳ありません。この本はWW2に米国で正式採用され、実戦参加していた戦闘機全ての詳細データ、細かな性能ならびにパイロットによる各種項目の比較を扱った本です。ともかくそのボリュームと情報量は驚くべきものです。1944年に陸海軍の操縦者を集めての評価コンテストが行われ、当時現役の陸海軍戦闘機の「ランキング」もその結果に含まれています。パイロットによる各機種への「コメント」が面白くかつ興味深いものです。amazon.comで46ドルほどでしたが、届いた現物は20x25センチ、608ページもの大きな本で明らかにお買い得です。それにデータがほとんどなので比較的読みやすいでしょう。大戦中の米国戦闘機研究に必携の一冊です。私自身は、これだけで2〜3年楽しめると思っています。
【2005/03/06・デューク 様 ★★★★★⇒理由:明らかなお買い得】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●日本海軍航空隊
後藤 克典/CG 双葉社スーパームック―超精密「3D CG」シリーズ(2004) 1,980円
日本海軍航空隊毎度、 H'80Web様にはお世話になっています。
今回は日本海軍の栄華盛衰をCGで綴った1冊となっています。個人的に好きな複葉機時代から再現できるということで、はりきって制作いたしましたが、資料が少なく意外と大変でした。
表紙は紫電改がアップで登場していますが、「零戦」バージョンと「紫電改」バージョンを作って最終的に「紫電改」に落ち着きました。この紫電改は本書の中に登場するものと若干違っています。というのもノーズの処理が気に入らず、ギリギリになって全部作り直したからです。
【2004/08/29・後藤 克典/Puff 様】

3D CGシリーズの最新作。今回は青島攻略、上海事変から神風特攻、沖縄戦までの帝国海軍航空隊の歴史を追います。零戦を中心とした戦闘機、艦攻、艦爆をはじめとして、飛行艇、偵察機、試作機まで、日本が生み出した傑作機の数々を精細なCGで再現・解説しています。巻末には撃墜王、飛行隊列伝や空母一覧もあり、大まかながら海軍航空の全体を俯瞰できる一冊となっています。ヨチヨチ歩きで始まった日本の海軍航空が、九六艦戦、九六陸攻で瞬く間に世界のトップに駆け上り、太平洋の激戦で壊滅していく…まさに「栄光と悲劇」の歴史が刻まれています。
【2004/08/29・Tack ★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●第二次大戦 撃墜王―大空を部隊に戦った英雄たち
後藤 克典/CG 双葉社スーパームック―超精密「3D CG」シリーズ(2004) 1,886円
第二次大戦 撃墜王前作までの「大空戦」「航空100年」では、飛行機中心の見方でありましたが、
今回は「撃墜王」というパイロットの有名どころを紹介しています。
また、日本とドイツの戦闘機の代表的な空戦の戦法なども図解しています。
CG制作については、前回までと違い各絵ごとに登場する機体の数が多くなってい
ます。空戦では日本ですと3機編隊、ドイツですと2機または4機が基本となりま
す。従って、エースに対する列機も登場しますので、そのあたりの整合性も必要
となり資料調べにも時間が掛かりました。
【2004/02/29・後藤 克典/Puff 様】

戦闘機の魅力はメカだけではなく、機体を手足のように操り戦場の空を駆け抜けたパイロットにもあります。戦争という非情な舞台に身を置いて、生き延びまた祖国を救うために死力を尽くした操縦士たちのストーリー、特に撃墜王と称された名手の名と戦いの記録は、私たちを惹きつけてやみません。
3D CGシリーズの最新作は、零戦やBf109などエースたちが駆った機体の数々を再現し、その戦い方をシミュレートしています。CGならではの、コクピットからの視界や死角の表現などは興味深い画像になっています。太平洋、ヨーロッパの撃墜王や空中戦の知識の入門編としてお薦めです。
【2004/02/29・Tack ★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●航空100年―1903〜2003年 ライト兄弟の初飛行から飛行機100年の歴史を駆けた傑作機
後藤 克典/CG 双葉社スーパームック―超精密「3D CG」シリーズ(2003) 1,886円
 前作「大空戦」では、第二時大戦に係る航空機のみでありましたが、本作では、古今東西この100年間の飛行機の有名どころを紹介しています。自分としましては、シュナイダー・トロフィー機など競速機は作ってみて、非常に興味をそそられました。
 CG制作については、前作でも同様ですが、図鑑的一冊となっています。それゆえ、一つの切り取られたシーンとして写真のようなCGを製作しますと機体が不鮮明になる場合がありますので、太陽光線の加減で影となる部分にも光をあてたり、機体のブレは機体自体がブレないようにしたりと、飛行機がきちんと見えることを大切にしています。
【2003/07/19・後藤 克典/Puff 様】

 今年2003年はライト兄弟の初飛行から100年の記念すべき年。その航空100年の歴史をCGで再現した「超精密3D CG」シリーズの新刊です。
 ライト・フライヤーから最新のX-35、A-380まで100機を紹介した「図鑑」は、眺めるのもヒコーキの歴史を知るにも楽しい一冊だと思います。写真ではありえない角度や情景で名機が見られるのが、CG図鑑ならではの魅力。セレクトとしては第二次大戦以降の軍用機に厚いような印象がありますが、100機を選ぶ楽しみの一つだと言えましょう。。
 各機種の説明の他に、エポック的な技術ではやや詳しい解説が入り、また巻末には航空史の概略がわかるコラムと年表も用意されています。
【2003/07/19・Tack ★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●F-86Fセイバー空戦記―朝鮮上空の死闘
D.K.エバンズ/著、手島 尚/訳 光人社NF文庫(2003) 867円
戦闘機パイロットがつづった日記風の読み物としては、WW2の欧州戦線で戦ったフランス人、ピエール・クロステルマンによる「撃墜王」が有名ですが、この本「F-86空戦記」は、朝鮮動乱で米空軍のF-86Aセイバーで飛び、戦ったパイロットの手記で、傑作「撃墜王」に並ぶべき作品です。
エバンズ氏が当時記した日記と手紙により、1951年9月からの半年間、義務回数100回の出撃が克明につづられています。WW2での空中戦とも比肩すべき多数機同士の戦闘が発生していたのには、少なからず驚かされます。

特に注目するべきは、相手方のミグ15の手強いことで、筆者たちのセイバーとの、死闘ともいうべき場面が再三あらわれます。事実、このころ中国と朝鮮の国境に配備されていたミグの部隊は、WW2のエースを多数擁するトップクラス集団だったと、ソビエトの記録にもあります。
一時、朝鮮戦争でのセイバー対ミグの撃墜比率は10:1だったと言われていたことがありますが、エバンス氏の本を読めば、そのような楽勝の戦争とはほど遠かったことがよくわかります。

この本は、1980年代に朝日ソノラマから、おなじ手島 尚氏の翻訳で、「朝鮮上空 空戦記」というタイトルで刊行されましたが、新編にあたり、エバンズ氏が従軍当時に写した個人の写真をいくつも収録しています。1951年10月23日の南市(ナムシ)上空の空戦で傷つき、K-14(金浦)基地に緊急着陸したB-29の写真など、記録上も貴重なものが含まれています。

非常にスムーズに読める翻訳です。当時のパイロットの生活や心境も克明にあらわされています。また、エバンズ氏の戦意が非常に高かったのも印象的です。午前中に鴨緑江上空への1回目の出撃(それも激戦)を終えて、一休みして午後また出かけてゆくという、その疲れ知らずのタフさには、さすがプロだなと思わずにはおれません(私だったら、午後はお休みにしたくなるでしょう)。

エバンズ中尉が大空を駆け巡ったのはもう50年前なのだと思いつつ、そして成層圏の蒼い空を想起しつつ、本書を読了いたしました。
なお、次のサイトで、朝鮮戦争における米軍の航空機の損害状況が克明にわかります:
http://www.dtic.mil/dpmo/pmkor/korwald.htm
【2003/06/12・デューク 様・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●ファイターパイロットの世界―ターボと呼ばれた男の軌跡
村田 博生/編著 村田 博生(2003) 2,000円
 T-34からF-86ブルーインパルス、そしてF-15までを知る、航空自衛隊の歴史そのものといえるパイロット、村田博生氏によるヒコーキ・エッセイです。内容は、『航空ファン』誌の連載「ターボ日記」に加筆したもの。
創設期のT-34、T-6から、ジェット化に感動したT-33、F-86、そしてブルーインパルスのソロ機を経験。そしてF-104、F-4と歴代の空自機に搭乗した経験談は、まさに貴重な空の記録です。
各機種の操縦性の違いも面白いし、新しい機体に転換する際の訓練方法などがとても興味深いところ。
【2003/05/21・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●大空戦―第二次大戦
後藤 克典/著 双葉社スーパームック―超精密「3D CG」シリーズ(2003) 1,886円
 この本は、第2次大戦で活躍した各国の航空機、特に戦闘機を中心に取り上げています。
一冊でこれ程多くのCG航空機を載せた本は例が無いのではないでしょうか。
今回の製作について、登場の機体のほとんどは既に製作済みの機体であったにもかかわらず、そのほとんどについて多くの修正をしています。それは、アバウトな自身の性格により製作済みの機体もアバウトに仕上がっていたからに他なりません。
私のWeb上の作品とは違う仕上がりになっていますので、是非皆さんに御覧頂きたいと思います。
【2003/03/02・後藤 克典/Puff 様】Amazon.co.jpアソシエイト
 第二次世界大戦で行われた数々の空戦と、そこで活躍した戦闘機たちを、3D・コンピューター・グラフィックで再現した「図鑑」的な一冊です。「超精密3D CG」シリーズの第9巻で、このシリーズには艦船、戦車などを扱ったものも発行されています。
 本書は、日中戦争の九六艦戦vsI-16からB-29迎撃までを扱った太平洋戦線と、スペイン内戦からドイツのMe-262ジェット戦闘機までを扱った欧州戦線を網羅し、日、米、独、英はもちろん、フランスやイタリアの機体も登場、機体は全てが3D CGで描かれています。機種ごとの解説や、戦いの概要が掲載されているので、WWIIの航空戦についてざっと知ることができます。入門書としてもお薦めです。
【2003/03/22・Tack・★★★★】
[書籍] ●Stranger to the Ground
Richard Bach(リチャード・バック)/著  Dell Publishing Company(1990) 791円(amazon.co.jp)
Stranger to the Ground 「カモメのジョナサン」で有名なリチャード・バックは、もとはジェット戦闘機のパイロットだったって知っていますか?
 この"Stranger to the Ground"という小説は、ほとんど彼自身の経験に基づくノンフィクションに近いものなのですが、フライトの素晴らしさ、恐ろしさ、パイロットの精神などを描き込んだ、彼の処女作にして傑作です。
 リパブリックF-84Fサンダーストリークでの、英国からフランスの基地までの1時間半の夜間計器飛行中に、いろいろと巡らせる思いを描いています。たぶん、サン・テグジュペリなどの影響があるものと思いますが、テンポの良い文体で、一気に読ませます。
私が、航空関係の洋書に目を開いたのは、本書がきっかけでした。
 この小説は、その意味するところの80パーセントが航空用語であり、当時英語の拙い私にも、なんとか読解できるものでした。航空用語が多いせいか、翻訳物が何回か出ていますが、いずれもピンと来ません。
 最後に近く、暗夜、雷雲の中で翻弄されるなか、「おれはパイロットだ。生まれ変わってもまたパイロットになるぞ」と独白する一節が特に気に入っています。

 最近までいくどか読み直してみましたが、この本は自分でフライトする方、すなわちパイロットでなくてはわからない部分が相当あります。すなわち、「飛ぶのがわからない人は別にわかってもらわなくてもけっこう」というニュアンスが少しうかがえるのです。
 これは、航空というか、自分で飛ぶことが一般的なアメリカであれば、じゅうぶんに受け入れられるでしょうが、ここ日本では少しむずかしいと感じます。
 彼のあとの作品「かもめのジョナサン」は、この小説の意味するようなことを、一般人にもイメージしやすくした作品と私は理解しています。
 でも、私はこの"Stranger To the Ground"のほうがだんぜん好きです。ともかく読ませます。

 時々再版されるようで、amazon.comで手に入ります。こんな本でもきっかけに、航空英語の世界をのぞいてみませんか?
【2001/08/04・デューク 様・★★★(2003/03/04更新)】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●虹色の航跡―日本女性初のヘリコプタープロ操縦士・岳ユミ子の35年
岳 マチ子/編著 京成社(2001) 1,300円
 日本初の女性プロ・ヘリパイロット、岳ユミ子さん。彼女は1990年3月23日に乗機が十和田湖に墜落して亡くなりました。本書は、ユミ子さんの姉、マチ子さんがまとめた追悼集です。
 ユミ子さんの生涯を、お父さんによる回想、友人たちからのメッセージで追いかけます。末っ子の女の子が、どのように空に魅せられ、またヘリパイロットという女性として例のない職業を目指すに至ったかが、周囲の人々のあたたかい視線で描かれている、アットホームなヘリ版「雲のじゅうたん」です。
 航空写真撮影や、農薬散布など、民間ヘリパイロットの仕事についても触れられており、墜落死という悲しい結末がなければ、興味深い空のレポートになっただろうなあと切に感じます。
 たくさんの女性パイロットや整備士が生まれていますが、先人のチャレンジ精神や勇気を忘れずにいたいものです。本書に紹介されている彼女の言葉とともに…。
「空に魅せられてしまったら、もう下りることはできません」
【2002/11/24・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●人類、月に立つ(上・下) A MAN ON THE MOON
アンドルー・チェイキン/著 亀井よし子/訳 NHK出版(1999) 各2300円
 アポロ月計画の全容を記録した、貴重なドキュメンタリーです。月に行った24人の宇宙飛行士中23人にインタビューして(J.スワイガートは執筆時すでに死去)構成したという素晴らしい描写に、上・下巻通して一気に読めました。
 原著は1994年に科学ライターのアンドルー・チェイキンが書いたもの"A MAN ON THE MOON"で、米国でも高い評価を得ており、本書を読んで感動したトム・ハンクスはテレビドラマ"FROM THE EARTH TO THE MOON"(日本語版DVD・ポニーキャニオン)を作っています。
 月に向かう飛行士たちはもちろん、地上スタッフや家族など、月着陸計画に関わるたくさんの人たちのストーリーは、あらためて計画の巨大さを感じさせられます。また、飛行士をはじめ、当時の米国の最高の頭脳を集め、巨額の予算を投じて実現した夢の月着陸が、戦争や経済などの条件で、中途半端に終わってしまったのは残念なことです。
 ヒコーキ的にも、空軍、海軍のテストパイロットたちの確執など、興味深いポイントがあります。
 最近アポロ=フェイク説も喧伝されていますが、これだけ多くの人が関わり、多くの失敗や犠牲も重ねた記録も残るプロジェクトが、全て虚構だったという話は、逆にあまりにも無理があるのではないでしょうか。
Amazon.co.jpアソシエイト【2002/11/17・Tack・★★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●日本海軍制式機大鑑 ●特攻
『日本海軍制式機大鑑』(2000/05) 秋本 実/著 別冊航空情報 3619円
『日本陸軍制式機大艦』(2002/08) 秋本 実/著 別冊航空情報 3333円
 タイトルの通り、旧日本海軍、陸軍の正式採用機について解説した、何か久々の別冊らしい別冊です。基本的には制式機、一部、正式採用されていないが実用された機体も入っています。
それぞれの機種について、概要、データ、写真、三面図が掲載され、巻末には部隊一覧、エンジン一覧も収録されています。また、命名法や審査区分など、これから日本軍機のことを知ろうとするビギナーの方々には参考になるでしょう。もちろん、ビギナーでなくても機体の概要を知るためには重宝な2冊だと思います。ちょっと値段が高いのが難ですけどね…。
この2冊に続き、3部作の最後として『陸海軍試作機』が発行される予定です。
Amazon.co.jpアソシエイト【2002/10/19・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●特攻の思想 大西瀧治郎伝 ●特攻
『特攻の思想 大西瀧治郎伝』(1972) 草柳大蔵/著 文藝春秋ドットブック版(2002) 600円
『特攻』(1988) 御田重宝 /著 講談社ドットブック版(2002) 600円
 フィリピンから沖縄へ…敗色濃い日本の最終兵器であった「特別攻撃隊」。英語では"suicidal attack"すなわち「自殺攻撃」と呼ばれる特攻ですが、決死の体当たり攻撃自体は、「武勇」として古今東西に見られる現象でした。
 これが、軍令部の立てる公式の「作戦」となっていった経緯はどのようなものなのか。レイテで最初の特攻隊を出撃させ、「特攻司令」と呼ばれた大西瀧次郎中将は、本当に「特攻の生みの親」なのか。
  『特攻の思想』では大西中将にフォーカスを当て、数少ない彼の特攻に対する言葉を拾っていきます。そして関大尉が「特攻第一号」となっていった事情も明かします。
 『特攻』は、航空特攻をはじめとして、モーターボート「震洋」、潜航艇「回天」、ロケット機「桜花」という、「特攻専用兵器」の開発史も詳細に追いつつ、レイテ戦よりさかのぼり、すでに特攻が軍令部の既定路線として着々と進められていたことを明確にします。
 数々の証言を元に、公式記録の裏に隠された真の特攻史を探り、誰がどのようにこの「統率の外道」へと駆り立てていったのかを明らかにすることは、散っていった隊員たちのためのみならず、これからの日本や世界を考えていく上でも、きわめて大事なことであると感じます。
 いずれも文庫版は絶版になっているようですが、電子ブックとして再版されたことは歓迎できます。
【2002/09/24・Tack・★★★★】
※ドットブック購入は、電子書店パブリから行えます
[書籍] ●紫電改―三四三航空隊本土防空奮戦記
松田 十刻/著 幻冬舎(2002) 1,700円
紫電改―三四三航空隊本土防空奮戦記 旧日本海軍最高の戦闘機と言われる紫電改を駆り、南九州の空で死闘を繰り広げた伝説の戦闘機集団・三四三航空隊の興亡を、撃墜王・菅野直大尉を主人公としてなぞった戦記小説です。あくまで小説なので、史実を下敷きにしつつかなり脚色してあります。
 軍用機ファンにはあまりに有名な三四三空話なので、マニアには今さらの感があります。しかし、戦争の推移や敵味方の航空機、人物などに親切な説明が入りますので、初心者の方には非常にわかりやすい作品だと思います。メカよりも搭乗員の心情に重きを置いていて、好感が持てました。
 本書にものたりない方や、より深く知識を求める方には、碇義郎氏の『紫電改』『最後の
撃墜王』などをぜひお薦めします!
【2002/08/11・Tack】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●忘れ得ぬ翼
城山 三郎 /著 角川文庫版 533円/文藝春秋ドットブック版(2002) 350円
城山 三郎氏による、大東亜戦争の帝国陸海軍パイロットたちの悲哀を描いた戦記小説の短編集です。私は電子ブック版で読みましたが、角川文庫からも出版されています(最初の発売は文春文庫だったようです)。

九七戦を駆り戦争を生き延びたパイロットが、伊勢湾台風と戦い神社を守る「神々の翼」。特攻待機中に終戦となったパイロットが白菊で故郷に帰る「雲からの生還」。銀河24機での特攻を誘導するために二式大艇で出撃する「死の誘導機」。戦友会で集まった一式高練や隼を駆った軍人たちが、ベトナムで行き残っていた同期生を日本に招く「生きている化石」。首都上空、月光でB-29と戦った夜戦パイロットの思い出「月光荘余聞」。"25歳で死ぬ"と予言されたパイロットが一式陸攻で転戦、さまざまな女性たちと出会う「脱出」。新鋭機・百式司偵で満州を飛び回る共産党員を描く「赤い夕日」。"陸軍の雷撃隊"として飛龍の乗員となった男の戦いと戦後「白い項(うなじ)」。
計8編は、いずれも特攻や絶望的な作戦を通じ、生と死を見つめながら、取り上げられた航空機の特徴やパイロットたちの思い入れを深く描いた作品です。
【2002/08/08・Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
※ドットブック版購入は、電子書店パブリPDAbookから行えます
[書籍] ●BLUE IMPULSE YEAR BOOK 2001/2002
別冊 航空情報 酣燈社(2002) 1,600円
BLUE IMPULSE YEAR BOOK 2001/2002 恒例の航空情報別冊、ブルーインパルスの活動と予定を掲載するイヤーブックの最新版です。2000年7月の事故以来停止されていたブルーの飛行活動が、2001年2月、いよいよ開始されました。そして8月の松島基地祭で、待ちに待った飛行展示の再開。さらに三沢、静浜と復活したT-4ブルーの1年を、カラー写真で追いかけます。
 もちろん、クルー紹介、演技科目一覧、2002年のブルーインパルス公開予定の基地祭情報と恒例の内容も掲載されています。ただし、基地祭の予定などは変更される場合がありますので、お出かけの際は空自ホームページなどで、必ず正確な情報をご確認ください。
【2002/08/05・Tack】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●最強の戦闘機パイロット
岩崎 貴弘 講談社(2002) 1,900円
 空自航空学生からF-86F、F-104、F-15と戦闘機パイロットとして活躍し、退官後アエロバティックチーム「エアーロック」で航空祭をにぎわす、ご存じ"Rock・岩崎"が空自戦闘機パイロットの生態を語る、興味深いノンフィクションです。
 意外や意外、飛行機酔いに苦しんだ学生時代の話から、F-104で米軍のF-15を破った伝説、基地祭でF-15によるナイフエッジ飛行を実現した逸話など、ロック岩崎ならではの武勇伝が繰り広げられています。他にも、トホホな失敗談やバーティゴ、故障でヒヤリとした話など、戦闘機に興味のある人なら引き込まれること請け負いの面白い一冊。オススメです。ただし、退官後のエアーロックの話は全く出てきませんので、こちらは期待しないでください。
 ところで、表紙に「THE BEST FIGHTER PIROT」って書かれています。「PIROT」って…(^-^;)。ご愛敬か。
【2002/07/30・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●ワイルド・ブルー
スティーブン・アンブローズ/著 鈴木主税/訳  アスペクト (2002) 1,900円
第2次世界大戦の米国の爆撃機といえば、B-17あるいはB-29ならば私たちになじみがあるのですが、コンソリデーテッドB-24は、それら2機種の陰にかくれて、これまであまり知られていなかったといえると思います。
生産機数から言えば、B-24の合計約18,000機というのは、戦闘機も含めて当時の米国での一機種としてはダントツです。1機当たりに必要なリソースを考えると、単発機のそれの8-10万機の生産にも匹敵する、当時の日本では想像もつかないことでした。

本書は、その「陰の役者」B-24を飛ばしたパイロット、ナビゲーターなど、クルーを中心にして、まずその出身や構成、訓練の内容を詳細に述べています。
さらに、実戦での配属先の一つである、イタリア戦線の第15航空軍での本機とそのクルーの活躍(というより苦闘)をありありと描いていて、リアリティにあふれています。

私個人的には、大戦中の米国がいかに人を集めて、どうやって搭乗員の訓練を行なったのか、かねてから興味があったのですが、この本はそれによく応えてくれました。普通、パイロット一人を一人前にするには、最低でも300時間ぐらい飛ばし、各種の訓練を実施しなければなりません。米陸軍航空軍では、初歩の適性検査をパスした31万人のうちから19万人をパイロットとして仕上げた、と本書は述べていますから、それに必要な燃料、教官の数、その人件費、整備の費用、基地の運営費などを考えると、天文学的な費用と手間になってしまいます。

本書後半の実戦に関する部分については、ぜひご自身でお読みになられると良いと思います。毎日死に直面して戦っていたのは、向こうもこちらも変わらなかったことがよく分かります。
【2002/07/20・デューク 様】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●トップガン奮戦記―戦闘機パイロットのナイショ話
菅原 淳  イカロス出版(2002) 1,695円
 航空学生1期生で、団司令まで上り詰めた著者が、パイロット時代に経験したエピソードの数々を語る、戦闘機ファン必読の一冊です。
T-6、T-33、F-86F/D、F-104での経験談が主で、スクランブルでのMiGやTu-16爆撃機との遭遇、訓練で米海軍機と空戦した話や、脚を出し忘れて着陸とか空中で落雷を受けたなど、とんでもない奇談も飛び出します。
F-86でトドを撃ったなんて、今では考えられない体験をしている人なんですね。
マニアにはこたえられない面白い内容ながら、とても読みやすい書き口で、戦闘機の知識のない人でも興味深く読めると思います。
【02/06/23・Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●日本軍鹵獲機秘録
押尾 一彦 /野原 茂/編  光人社(2002) 1,600円
 「鹵獲機(ろかくき)」とは、戦争中に押収した敵機のことです。

本書は、旧日本軍が第一次世界大戦から太平洋戦争末期までに獲得した鹵獲機を紹介する、非常にマニアックな内容の一冊です。占領した敵基地に捨てられていた機体や、強制着陸の上捕獲したものなど、日の丸をつけた敵軍機が多数登場します。
また、映画『加藤隼戦闘隊』などの戦意高揚実機映画に「出演」した鹵獲機についての記事や、鹵獲P-40Eをビルマ戦線で迎撃機に使用した珍しい例もあり、参考になります。

写真、図版がモノクロなのが残念ですが(望んでもないんでしょうけどね)、貴重な資料の数々、大戦機マニアには一見の価値あり!です。
【02/04/28・Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●零戦―その誕生と栄光の記録―
堀越 二郎/著  講談社ドットブック版(2000) 350円
零戦の主任設計者による、古典的名著の電子ブック版。原作は1970年光文社刊、1984年講談社文庫刊。図版は省略されていますが、350円で名著復刻は喜ばしいことです。

空戦性能、航続力、火力、さらに貧弱なエンジン―一見して不可能と思われる海軍の過酷な要求に、エンジニアの意地と閃きで、解を見いだしていきます。特に、零戦の空戦の強さを実現させた、強度対策や操縦系統の工夫は「日本人は物まね文化」という声に反論できる根拠と、著者は胸を張ります。
試験飛行での事故を乗り越え、中国戦線での圧倒的戦果、圧倒的な性能で米英空軍をパニックに陥れる緒戦の活躍。しかし、いつしか戦局は暗転し、零戦が特攻機となっていく…。
当然といえば当然ですが、零戦の主任設計者とは言え、工場を離れ戦地に送られた後については、一般人と同様に新聞などで「我が子」の活躍を知るほかないわけです(しかも零戦の存在が公表されたのは終戦も間近い特攻の時期だそうです)。このあたり、興味深いものがありますが、その分戦記的な内容は含まれていません。
当時の航空機設計の現場や、設計者の立場から戦争をどう捉えていたか、など貴重な資料でもあり、一般向けに読みやすい本でもあります。
【02/04/20・Tack・★★★★】
※購入は、電子書店パブリPDAbookから行えます
[書籍] ●零戦
堀越 二郎/奥宮 正武/著  PHP文庫(2000) 1,000円
この間、羽田空港地下、京浜急行入口そばの「ブックス フジ」で、この「零戦」の再版文庫判が山のように売られていましたので、早速読んでみました。

この本は、初版刊行が50年前すなわち1952年ですが、当時まだ三菱重工に勤務されていた堀越氏がデータをすべて提供し、旧海軍パイロットの奥宮氏がそれに基づいて執筆したものです。
本書は、そのタイトルの意味よりもずっと幅広く、そして深く日本海軍ならびに陸軍の航空技術について総括している点が出色です。航空揺籃期から、はじめての国産戦闘機、世界レベルを凌駕した96式艦上戦闘機から零戦、雷電そして烈風と、三菱の戦闘機開発の系譜を連綿とたどっています。
零戦の開発はもとより、雷電の試作から試験飛行での問題解決なども、詳しく記されています。
とくに、戦時下において、おなじ堀越氏のかかわる設計チームが、片方で零戦の改造にとりくみ、同時に雷電をテストし、はたまた烈風の試作に取り組むという、非常な人的資源の不足に直面していたということが述べられています。
そのほか、ひろく陸軍機も含めて、技術的視点から各機種ごとの解説もあります。性能や生産数、工数の比較と価格など、今まで見たこともないデータの表も豊富です。
本書により、そのころの航空の概要がよく把握できます。
古くからの図書で、その題名は知っていましたが、改めてその内容を見直しました。大戦機ファンにはおすすめの1冊です。
【02/03/29・デューク 様・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●コンコルド・プロジェクト―栄光と悲劇の怪鳥を支えた男たち
ブライアン・トラブショー/著 小路浩史/訳  原書房(2001) 1,900円
コンコルド・プロジェクト 原題"CONCORDE The Inside Story"(2000)。
 著者は、コンコルド開発から運航に深く携わった、テスト・パイロットで、売り込みで1972年6月に羽田にも現れた、原型2号機を主に駆った、プロジェクト英国側のキーマンの一人。
 旅客機を超音速で飛ばすという試みは、いろいろな計画が存在しましたが、実際に運航にこぎつけたのは英仏共同開発のコンコルドのみ。しかし、たったの16機しか作られず、また2000年7月に初めての墜落事故を起こしたことで、その生涯に幕を下ろす直前まで追い込まれました。
 航空大国の米・ソもさじを投げた高度な開発を、利害調整の難しい英仏共同で実現した困難は、想像を絶するものです。技術面はもちろん、政治的、経済的な障壁がいかにコンコルドにまとわりついてきたかが語られます。
 ただ、訳がイマイチ読みにくいように思われたのが残念。あと、写真がカラーならなぁ。また、原書の出版は墜落事故の前なので本文には事故について触れられていませんが、巻頭に、青木謙知氏による追記が加えられています。
 コンコルドのスペルって、「Concorde」とフランス式なんですね。
【02/03/22・Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[雑誌] ●週刊デル・プラドコレクション 世界の戦闘機
扶桑社 2001年10月4日から毎週木曜日発売 1,595円
 車やバイクでも人気の、ダイキャスト・モデル+データカードの週刊コレクション・シリーズ戦闘機版がついに登場した(戦闘機といっても実際には爆撃機なども登場する)。
 翼幅8cmくらいのちょっとズシッとしたモデル1機と、なぜかけっこうマイナーな機種ばかり出てくるファイルカードがセットになっている。面白いものだけど、ちょっと品物の割に値段か高いかな、という感はある。箱が異様に立派なので、あれは箱代がかなり含まれているのか!?と思ってしまう。モデル自体は、たいしてディテールの再現されたものでもなく、まあそれなりといったところ。揃える楽しさはあると思うが、結局じゃまになるか!?
 私は結局10号まで買って、ふと冷静に戻ってやめました…。もうちょっと出来がよければな。(久々にSR-71を買いました。これはなかなか…)
 ラインアップは、最初はメジャー系かと思っていたが、最近とみにシブいです。

(1) スピットファイア (2) 零戦 (3) F-117 (4) Ju-87 (5) F/A-18 (6) ミラージュIII (7) ハリケーン (8) F-86 (9) MiG-15 (10) ハリアーII (11) F-14 (12) B-2 (13) フォッカーDr.I (14) A-6 (15) He111 (16) F4U (17) F-4ファントム (18) Bf109 (19) MiG-29 (20) 強風 (21) P-51 (22) モスキート (23) F-16 (24) オスプレイ (25) Il-2 (26) A-10 (27) ニューポール28 (28) A-1H (29) ハンター (30) 屠竜 (31) B-52 (32) F9Fパンサー (33) Tu-160ブラックジャック (34) MiG-23 (35) YF-22 (36) Fw190 (37) F4Fワイルドキャット (38) P-47 (39) アルファジェット (40) 九九艦爆 (41) E-2C (42) SR-71 (43)Me262 (44)ホーカー・タイフーン (45)屠竜 (46)F-104 (47)キャメル (48)トーネード (49)P-38 (50)一式陸攻 (51)バルカン (52)EF2000タイフーン (53)F-84G (54)F-15 (55)MB339 (56)クフィル (57)ラファル (58)B-29 (59)P-40 (60)エタンダール (61)アヴィオジェット (62)ホーク (63)ミラージュ2000 (64)P-80 (65)ポリカルポフI-16

 公式サイトに今後の発売スケジュールも掲載されている。
▼扶桑社公式ページ http://www.fusosha.co.jp/delprado-airplane/thisweek.html
【2003/01/11追加・Tack・★★】
[書籍] ●ボーイング747‐400の飛ばし方―London to New York
スタンリー・スチュワート/著 小西進/訳  講談社(2001) 2,400円
ボーイング747‐400の飛ばし方―London to New York 原題"Flying the Big Jets"(1984/1992)。
 元BAのキャプテンだった著者が現役時代に書いた、エアライパイロットの仕事と知識を一般向けにまとめた興味深い一冊。日本語訳も、元全日空キャプテンが行っています。
 まず第I部では、ロンドンからニューヨークへ向かうBAの747に乗り込み、仮想のフライトを追って、フライトに伴う設定項目やパイロットの作業を詳しく解説します。操縦だけでなく、ルートの決定やコントロールとの交信などさまざまな事項が説明されています。
 第II部は、理論編です。おきまりの飛行の原理をはじめとして、航空無線やレーダーの基礎、時間の定義やチャートについても解説される航法技術、飛行計器の機能と使われ方、天候の理論、ATC(航空交通管制)と、幅広い分野に渡って、理論の基礎からフライトでの応用まで一般向けとしてはなかなか詳細に書かれています。ちょっと難しいかも。
 最後には、パイロット、特に機長になる道の険しさ、機長の資質についてが語られます。

 機長ならではの経験に基づく部分も非常に興味深いのですが、時間や天候、電波など、物理や地学の基礎から、それらがどのように飛行に応用されているのかを解説しているのが、本書の大きな特徴だと思います。そこに関心を持てる人には大変刺激的な一冊なのですが、逆に難解で読みにくいと感じる方もいるかもしれませんね(日本語訳がイマイチ読みにくいこともありますが)。
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[書籍] ●現代の航空戦 湾岸戦争
リチャード・P. ハリオン/著 服部省吾/訳  東洋書林(2000) 2,800円
現代の航空戦 湾岸戦争 原題"Storm over Iraq : Air Power and the Gulf War"('92)。
 1991年1月から2月にかけて戦われたデザート・ストーム作戦から、あっという間に10年以上が経過ました。高価なだけで役立たずと揶揄されていた米軍のハイテク兵器の数々が実際に使用され、高い実績を示したことは世界に衝撃を与え、当時のジョージ・ブッシュ大統領も「湾岸戦争の第一の教訓は、航空戦力の価値であった」と語っています。

 本書は湾岸戦争の直後の1992年に、この戦いでの航空戦力の成果と問題点について著名な航空史/戦史家によってまとめられた一冊です。直後であることから、ややその成果について甘い面も感じられますが、攻撃任務だけでなく輸送や偵察など航空戦全体に渡ってわかりやすく解説されているので、入門者にもお勧めできます。
 また、第二次大戦からヴェトナムでの航空戦との対比をからめ、航空兵器と戦術の進歩を理解できるようになっているのもいい点だと思います。第二次大戦であれば数千機の爆撃機が必要だった作戦に、現代はスマート兵器を装備した数機の攻撃機で済むのです。
 さらに、問題点も指摘されています。例えば、堅牢な掩体壕などの目標をGBU-24などの貫徹力の高いスマート爆弾で攻撃した場合、貫通した爆弾が地下で爆発するため内部を完全に破壊できますが、外から見ると小さな穴が開いているだけで、正確な戦果を確認できず、その後の作戦の判断が難しい、などという新しい問題があります。湾岸戦争で多く発生した同士討ちも大きな課題とされました。

 以上のようにお勧めできる一冊なのですが、翻訳が今ひとつというところが難点。空自パイロットだった服部省吾氏が訳者で、航空戦に関する表現などはそれほど悪くないのですが、兵器名などが一般的な訳名と違っていて「?」だったり、ワープロ打ちの乱れが校正されていない箇所などが目立ちます。(カイオワがキオワだったり、シャイアンがチェイエンヌだったり、戦闘機乗りだけあってヘリコプターが苦手?!)
【01/05/21 Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●新・人間航空史
航空情報別冊 航空秘話復刻版シリーズ(5) 酣燈社(2001) 1,714円
新・人間航空史 航空誌の別冊の歴史も長くなっています。消えてしまった航空ジャーナルの多数の別冊は言うに及ばず、各社なかなかの傑作があるにも関わらず、古本屋街でかなり探さないと見つかりませんね。
 よく言えばそういった貴重な作品の復刻、意地悪に言えば焼き直し、というこの復刻版シリーズなのですが、この『新・人間航空史』に掲載されている元本の『空のライバル物語』も『人間航空史』もそうとう古い傑作本ですから、ここはヨシとしましょう!
 佐貫亦男氏の「ライト兄弟とカーチス」 をはじめとした物語や、坂井三郎氏や堀越二郎氏のインタビューなど、興味深い記事がぎっしり入っています。

 しかし、最近の航空情報別冊全体に言えることですが、本の作りがあまりにチャチく、まるで同人誌以下。値段と比べると情けなくなります。確かに売れ筋の内容というわけではなく、貴重な文章を再発行してくれる意気込みはありがたいのだけど、こんな本では持っていても嬉しくないですよねえ。いっそオンライン出版にしてしまった方がいいのではないでしょうか。
【01/05/12 Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●トム・クランシーの戦闘航空団解剖
トム・クランシー/著 平賀秀明/訳 新潮文庫('97) 933円
トム・クランシーの戦闘航空団解剖 原題"FIGHTING WING('95)"。米軍探訪シリーズの第2弾。出てすぐ買ったはずなので、何と4年も放って置いたという…(^-^;)。

 私も古い人になってしまったのか、米空軍というとTAC、SAC、MACというイメージで、「父の知らない空軍」とクランシーも呼んでいるACC(航空戦闘軍団)はどうもピンときていませんでした。

 本書は、空軍入門書として「砂漠の嵐」作戦を例に取った基本的な現代航空戦の流れや、現用機/兵装の概略を紹介するとともに、実験的だった初の混成航空団たる第366航空団「ガンファイターズ」の取材を通して、生まれ変わった米空軍の実体をリアルにレポートしてくれます('94年の取材を元にしていますので、今となってはすでに古くなっている部分も少なくないですが)。
 特に「グリーン・フラッグ」演習への366FW同行は、とても迫力があり、現代の航空作戦のポイントがよくわかります。また、クランシーならではの366FWを主役にした小説仕立てのシミュレーションがあり、楽しめます。
 クランシーの主張は、ダウンサイジング反対です。軍事とは離れた政治的思惑などで、非効率な装備や配備を強制されている点に対する批判は、わが国にも通じることで、彼に賛同するかどうかは別として重要な視点だと思います。

 巻末には用語集もあり、また図版や写真も掲載されているので、これから空軍や軍用機について知ろうという方には十分な内容だと思います。
【01/02/24 Tack・★★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●撃墜王
スティーブン・クーンツ/編著 高野裕美子/訳 講談社文庫('00) 857円
撃墜王原題"WAR IN THE AIR('96)"。『デビル500』でヒコーキファンにも人気の高いS・クーンツが監修した、航空戦戦記のアンソロジーになっています。邦題"撃墜王"とは異なり、爆撃機や攻撃機のストーリーも収録されていますが、前書きにあるとおり、「飛行機というより飛行士の本」で、WWIからベトナムまで、古今東西の魅力的な軍用機乗組員たちのエピソードから、クーンツが選んだショートストーリー21編が掲載されています。(カッコ内は著者でなく、主人公となっているパイロット名)。
 ・史上初の空のエース(レギー・ウォーンフォード)
 ・誇張されたゲーム(ジェームズ・マッカデン)
 ・英雄的人生(エディ・リッケンバッカー)
 ・死刑執行猶予(アラン・C・デーア)
 ・スピットファイアー、指揮官を撃墜せり(アドルフ・ガランド)
 ・君が代(ミッドウェー海戦)
 ・この命、明日のために(ジョー・フォス)
 ・ターゲットは香港(ロバート・L・スコット)
 ・戦闘機パイロットのクリスマス(グレゴリー・"パピー"・ボイントン)
 ・星は輝きつづける(フィリップ・オードリー)
 ・ザ・ランナー(ハンス・ウルリッヒ・ルデル)
 ・地上最強のエース(エーリッヒ・ハルトマン)
 ・鉛の十字章(アドルフ・ガランド)
 ・最後のサムライ(坂井三郎)
 ・エノラ・ゲイの飛行(エノラ・ゲイの広島爆撃)
 ・スパッド・パイロット(ポール・グレイ)
 ・泥沼の戦争(ジャック・ブロートン)
 ・ザ・プロフェッショナル(マイク・エストシン)
 ・艦載機パイロット(フランク・エルキンズ)
 ・アクロバット飛行(ヒュー・ミルズ)
 ・最後のエース(スティーブ・リッチー)

【01/02/24 Tack・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●操縦のはなし トップガンの実像
服部 省吾  技報堂出版('92)  1,800円
操縦の話著者は元空自F-86Fパイロット。本書は、戦闘機の操縦法について、詳しく述べていて、他に類を見ない。
空中戦のイメージ、見張り、戦闘機の基本的な操縦、編隊飛行など、筆者の実践的なテクニックが満載である。

本書によって、戦闘機パイロットの基本的な哲学がわかる。
私も飛行機を操縦するが、射撃の項目は別として、おおいに役立つ、面白い本である。



【01/02/22 デューク 様・★★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●空気の階段を登れ
平木國夫  朝日新聞社  1,500円  ※絶版 ⇒ 2006年 三樹書房より復刊(8400円)
空気の階段を登れ日本ヒコーキ界パイオニアの一人、伊藤音次郎の伝記小説です。
伊藤氏本人の日記を元に、国産機第1号を設計した奈良原三次との出会い、稲毛、津田沼での苦闘が詳細に描かれています。

優れた才能を持ち、持ち前の優しさで人望を集めながら、大きな資本を持つ川西や政治力で軍を見方にした中島に破れていく音次郎ですが、ヒコーキや航空事業への愛が、木村秀政氏などにつながっていくわけです。

タイトルの「空気の階段を登れ」とは、初期の非力なヒコーキを巧く上昇させていく操縦法…一気に操縦桿を引かずに、階段を登るように小上昇と水平飛行を刻んでいく …を表しています。

絶版となっていますが、素晴らしい本なので、興味のある方は古本屋か図書館でお探しになることをお勧めします。
【01/02/03 Tack・★★★★】
[書籍] ●GLORIOUS WINGS増補改訂版
別冊航空情報  酣燈社  税別2190円
GLORIOUS WINGS増補改訂版軍用機写真集「GLORIOUS WINGS」の最新版。50〜60年代の機体を中心としており、もっとも長い歴史を誇る航空情報の別冊らしく、長年の蓄積を生かした企画と言えよう。
 西側の機体ばかりではなく、(旧)ソ連の機体も掲載し、戦闘機や爆撃機ばかりでなく輸送機なども取り上げている。練習機や実験機もある。巻末には掲載各機の簡単なデータも記載され、いたれりつくせりといったところか。

 各機ごとの写真の掲載枚数が少ないことは、やむを得ないところであろう。キャプションが少々あっさりし過ぎている感もあるが、写真が主体の本であることを考えれば仕方がない。それでもどこか物足りなさを拭えない。
 また、この本にも「見開きページを跨いだ写真」が多数ある。しかも「見開き全面を使った迫力ある構成」ですらない。残念至極である。
【01/01/10 嶋崎宏司】Amazon.co.jpアソシエイト
[書籍] ●イカロスたちの夜明け
民間飛行家第1号たちの生涯
平木國夫・著  グリーンアロー出版社  税別2,718円
イカロスたちの夜明け 大正期の日本の航空黎明時代を作った先駆者たち10話を紹介しています。青春を空に賭けた男女のチャレンジ精神と、まだよちよち歩きという感じのヒコーキたちの魅力は、時代を超えて感動させてくれます。

・国産飛行家第1号 奈良原三次白戸栄之助―大空の二人三脚
・万国飛行免状第1号 バロン滋野と「わか鳥」号―フランスの空・日本の空
・海外殉難第1号 近藤元久とカーカム複葉機―風車と飛行機
・国内殉難第1号 武石浩玻と「白鳩」号―三都市連絡大飛行
・海外女性飛行家第1号 女性飛行家南地よね―異国にはばたく
・海外戦死第1号 小林祝之助とスパッド―フランス戦線に死す
・航空免状第1号 藤縄英一と四人乗り機―霧の彼方で
・一等飛行機操縦士第1号 ジョルダンと空母「鳳翔」―碧眼の試験飛行士
・女性飛行家第1号 兵頭精女史の半生―日和下駄の女飛行家
・旅客輸送第1号 後藤勇吉一等飛行機操縦士の生涯―国際エアラインを目指した男

 『航空情報』などに掲載されたものを再編集したものなので、それぞれの話でかなり重複があります。ただ、かえってそのためにおさらいができ、入門用としてはいいと思います。
【01/01/06 Tack・★★★】Amazon.co.jpアソシエイト
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