今日本で一番元気と言われる名古屋市。今世紀初の万博を目前にして大いに盛り上がる愛知県。
そんな愛知県や東海地区の新たな空の玄関として中部国際空港・セントレアが2月17日に開港した。
新空港の様子は以前から紹介されてはいたが、利用しやすく旅行者以外でも楽しめるように考えられているそうで、期待は大いに高まる。
マニアとしては新規乗り入れ会社や機材、撮影状況が気になるところだ。しかし海上空港であるためターミナル以外に撮影ポイントが望めないのは残念だ。
また新空港開港は、名古屋空港からの航空会社の撤退でもあるので、長年名古屋を撮り続けてきた者としては複雑な気持ちだ。
当日、小牧からおよそ1時間かかって常滑まで。空港駐車場の混雑を避け(高い料金も気になり)、常滑市内に駐車して名鉄で空港入りする。
さてセントレアのレイアウトだが、滑走路に平行にターミナルがあり、滑走路に向かって右が国内線、左が国際線エリアで、中央部から突出する形で商業、イベントスペースがあり、その屋上が展望デッキ(スカイデッキ)となる、逆T字型をしている。
中央部にある入り口からターミナルに入った利用者は、航空機搭乗者は左右どちらかに分かれ、見学者は中央部を進むことになるので、入り口付近の混雑はかなり少ない。
スカイデッキに行く場合はそのまままっすぐ進み最上階を目指せば、迷うことなくデッキに出られる。
最上階。スカイフロアには自慢の名店街があるが、まだ早い時間なのでほとんど閉店していて人影もまばらだった。そしてイベントスペースには、おぉ、トヨタのF1だ!(しかも05年モデル)。さすがトヨタ空港とあだ名されるだけのことはある。
それはさておき、スカイデッキに出てみる。嬉しいことに無料だ!こちらには報道をはじめかなりの見学者がすでに来ている。しまった、出遅れたか。
ところで一番に気になる撮影状況だが…。5mほどの高さのフェンスには7cm間隔でワイヤーが張られていた。これならば撮影には全く影響しない。隙間からレンズを突き出すのも問題なし。ただ風が強いとワイヤーが振動するので、レンズに触れているとブレを起こすので注意が必要だ。また逆「く」の字型に張り出しているので、若干乗り出した格好になり大きなレンズのときにはホールディング姿勢がとりづらいこともある。
が、まずはこのようなフェンスには素直に感謝したい。
だが問題もある。エプロンを二分するように滑走路に突き出す形のスカイデッキは、ほとんどがエプロンに面し、滑走路に面しているのは先端部のみなのである。事実1番機を狙う人たちは皆先端部に集中していた。
おまけに会場なので風も強く、この日は3月上旬の気温だったのにもかかわらず、体感気温は真冬並みだった。
寒さに凍えて待つことしばし。開港第1便の福岡行きANAの767がランプアウトする。詰めかけた人たちがにわかに活気づき、シャッター音が高まる。背景が海というのも新鮮だ。
ちなみに使用レンズは、離陸する767の真横が300mmではみ出るといったところ。
数機の離陸を見送るとギャラリーの数はかなり減った。その後9時頃から再び混み出す。高級一眼レフから小型デジカメそして携帯電話、皆それぞれの目の前の旅客機を撮り、離陸のたびに歓声を上げていた。
空港のターミナルデッキがこんなに混んだところは、そうは見られないだろう。
さて新空港開港となれば、マニアとしてもう一つ気になるのは新規乗り入れ会社や機材だろう。
本日からフェデラルエクスプレスが就航するほか、今後フィリピン、ユナイテッド、アメリカン航空が予定されている。路線拡大や増便もあるが、新機材としてはJALの新路線パリ行きに投入される777がある。
国内線に限っていえば、主力は単通路機なので、広くなった新空港内ではやや見劣りしてしまう。
その他にセントレアの目玉として、航空機利用者以外でも楽しめる商業・イベントスペースの拡充がある。
その最たるものが
話題の展望風呂である。見学に訪れた多くの人たちの中で、飛行機だけが目当ての人はそう多くはないだろう。
スカイデッキでの撮影に一区切りつけ、ターミナル内のスカイタウンに入れば、こちらはデッキ以上の混雑である。昼時でもあり、飲食店はどこも長蛇の列だった。
ここにはヨーロッパの街並みをイメージした「レンガ通り」と、宿場町を模した「ちょうちん横町」があり、それぞれ約30店舗がある。
食事どころを見ても、日本食、中華、イタリアン、ラーメン、そば、カフェ、ファーストフードと多彩だ。ただどの店もあまり大きくはないので収容人数はあまり多くなさそうだ。羽田空港の「ガレリア」には、残念ながら及ばないようだ。
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| 搭乗口横にはセントレアのマスコットキャラクター「なぞの旅人フー」 |
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かなり混んできたし、昨夜遅くまで名古屋空港で撮影していた疲れも出てきたので、早い時間ではあるがセントレアを後にする。フェデックスのことはすっかり失念していて初便を撮り逃したことに気づくのはもう少し後である。
自動車で常滑市の海岸に出てセントレアを臨む。 空港内北部にある貨物ターミナルが見え、そこにはフェデックスのMD-11がいた。飛行機メインの写真は撮れないが、夕暮れ時や海水浴シーズンには面白い絵になりそうだ。ただ道幅が狭く、路上駐車には注意が必要だ。
ともあれ大きな期待を持ってセントレアが始動した。これからの旅行シーズンを迎え、さらなる路線の拡大や新規乗り入れ、
名古屋の頃のようなチャーター便はあるのか…など興味は尽きない。