| 03/06/21 H'80Web |
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| 次々にフォーメーションを変えながら優雅に飛行するマイクロライト・アエロチームのペガサス・クエーサー |
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| 後方から見たペガサス・クエーサー。65馬力のエンジンを搭載し、最大速度は120km |
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| 観客席の前をローパスするマイクロライト・アエロチームの使用機は英国製のペガサス・クエーサー |
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| アルファー・フライトチームのロビンソンR22ヘリのローパス |
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| 素晴らしい生演奏を聞かせてくれたスイスのサキソホーン・カルテット「リリー・ホルン」 |
5回目を迎えたアエロバティックス日本GP
「ツインリンクもてぎ」での開催が5回目と、すっかり日本のファンの間に定着した2002年アエロバティックス日本グランプリは去る11月1日から3日まで開催された。今回は昨年ソウル・エアショーにおける乗機スホーイ31のトラブルにより欠席を余儀なくされたリトアニアのユルギス・カイリスが2年振りにハンガリーのペーター・ベゼネイに雪辱を果たすかどうかに関心が集まった。
新しい安全ルールの導入
前回から大会の構成が変更され、1日(金曜日)が演技順を決める公式予選、2日(土曜日)が決勝1日目(ファイナル)そして3日(日曜日)が決勝2日目(スーパーファイナル)とされた。2日、3日共に午後は飛行機を使い、大空を舞台にミュージカルを行なうオートボルテージュ・エアミュージカルという新しい試みが行なわれた。今回のエントリーは個人が少し減って6名、チームは前回も出場した英国のマタドールズ(旧スホーイデュオ)とズリン50LX4機を使用するチェコのアクロチーム、フライング・ブルズの2チームとなった。女性パイロットは毎年絶大な人気のあるロシアのスベトラナ・キャパニナが出産のため欠場しファンをがっかりさせたが、代わりにフライング・ブルズのリーダーがジリ・トラスティから女性のラドカ・マコバさんに交代した。
更に今回はエキシビジョンとしてロビンソンR-22ヘリコプターを使用した日本のアルファー・フライトチーム、モーター・パラグライダーのデモチームであるスペイン/フランスのパラダックス・ユーロピアン・パラモーターチームそして世界で唯一のマイクロライト機のデモチームであるオランダのマイクロライト・アエロチームが参加し、盛り沢山な内容となった。
今回はウクライナで発生したエアショーでの事故の影響からか前回よりも演技が更に遠くかつ高い高度になった。また演技終了後に観客席前で行なうパフォーマンスフライトが今までのメインコース上空ではなく少し奥に入ったグリッド上空に変更された。更に通過飛行時に連続的に機体の姿勢を変更するマニューバーは禁止されたそうで、今までの迫力を知るものにとっては非常に魅力に欠けるものになってしまったのは事実である。
カイリスが雪辱を果たす
個人の部のファイナルでは、ユルギス・カイリス、クラウス・シュロット、ペーター・ベゼネイが1・2・3位を占めた。そしてロシアのビクトル・チュマル、ニコライ・ティモフィエフ、ミハイル・マミストフがこれに続いた。べゼネイは音楽が操縦席で聞こえないのか、何度も演技の開始をやり直していた。
スーパーファイナルはこの上位3名が競い合い、結局ファイナルとまったく同じ順位となり、総合成績も1位ユルギス・カイリス、2位クラウス・シュロット、3位ペーター・べゼネイとなった。
チームの部ではファイナル、スーパーファイナル共にスホーイ26を2機使用する英国のマタドールズがズリン50LX4機によるチェコのフライング・ブルズを破り、前回の雪辱を果たした。この結果はフライング・ブルズのリーダーが交替し、十分な慣熟期間を得られなかったことが影響しているのかもしれない。
多彩なエキシビジョン・フライト
今回から新たに加わったR22ヘリを使用したアルファー・フライトチームは1996年に結成され、世界ヘリコプター選手権でも上位入賞を果たしている新進気鋭のデモチームだ。今回も単機と3機編隊でR22の性能をフルに発揮したマニューバーを見せてくれた。
モーター・パラグライダーのデモチームとしては日本でも初登場ではないかと思うが、高速の飛行機が多い中でパラダックス・ユーロピアン・パラモーターチームのゆったり飛ぶ姿は一服の清涼剤のようであった。速度や高度のコントロールは中々難しいと思うが、きちんと編隊を組んでの飛行ぶりは本当に見事だった。
世界で唯一のマイクロライト機によるデモチームであるマイクロライト・アエロチームは全員がアマチュアパイロットとのことだが、やはり編隊が見もので特にトレール系の編隊飛行は一見の価値があった。
ファイナル4位以下の成績
| 4位 | ビクトル・チュマル(ロシア) | スホーイ26 | 10,208点 |
| 5位 | ニコライ・ティモフィエフ(ロシア) | スホーイ26 | 10,200点 |
| 6位 | ミハイル・マミストフ(ロシア) | スホーイ26 | 9,856点 |
個人成績
| ファイナル | スーパー ファイナル |
合計 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ユルギス・カイリス(リトアニア) | スホーイ31 | 10,472点 | 10,456点 | 20,928点 |
| 2位 | クラウス・シュロット(ドイツ) | エクストラ300S | 10,352点 | 10,376点 | 20,728点 |
| 3位 | ペーター・ベゼネイ(ハンガリー) | エクストラ300S | 10,312点 | 10,176点 | 20,488点 |
チーム成績
| ファイナル | スーパー ファイナル |
合計 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | マタドールズ(イギリス) | スホーイ 26 | 9,776点 | 9,928点 | 19,704点 |
| 2位 | フライング・ブルズ(チェコ) | ズリン50LX | 9,752点 | 9,568点 | 19,320点 |
![]() ペーター・べゼネイのローパス。照明塔との間隔が気になる |
ペーターによる毎度お馴染みの サイドスリップしながらのローパス |
![]() 観客席の前をローパスするペーター・べゼネイのエクストラ300S |
順位掲示塔の側を通過する ペーター・べゼネイのエクストラ300S |
エキシビションでのユルギス・カイリス(スホーイ31)とビクトル・チュマル(スホーイ26)による編隊飛行![]() ![]() |
ローパスするマタドールズのスホーイ26。 今年からコースが観客席から離れた 奥のグリッド上に移動された |
![]() マタドールズの2機がローパス後、左にブレークする。左の順位表示塔が極めて近く気になる存在だ |
白と銀の新しい塗装に変えられた ユルギス・カイリスのスホーイ31。 ノーズには怪物の文字が見える |
![]() 編隊でのループに入ろうとしているフライング・ブルズ |
ダイヤモンド・フォーメーションを アッピールするフライング・ブルズ。 リーダーは2児の母親でもある ラドカ・マコバさん |
モーター・パラグライダーを使用する パラダックス・ユーロピアン・パラモーターチームの ゆったりとした飛行演技 |
![]() 青空のキャンバスにユルギス・カイリスが白い線を描く |
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