| ' 02/09/11 THE HORNETS'80 Web |
| Ver.1.3 |
はじめに ソウルエアショーやワールドカップの開催などで訪れる機会が多くなった韓国。北朝鮮(朝鮮人民共和国)との関係が気になるものの、現在では最も安全で行き易い国の一つだろう。ボクは10年ほど前から朝鮮戦争の遺物を求めて韓国各地を訪れていたが、主要な所はほぼ訪れた感がある。航空ファン誌1996年5月号に掲載した内容に幾つかの更新情報を加え、一挙に皆さんに紹介しよう。 とは言うものの、少しずつ時間をかけて探し出した情報ゆえ、「行って見たら展示機がなくなっていた!」とか「記載されたNo.のバスに乗ったのに、路線が変わってトンでもない場所に運ばれてしまった!」などという時間の経過に伴う変化が生じているかもしれないが、その点はご容赦願いたい。また本文中に記した価格は最後に訪問した際のものか、各種のガイドブック記載の数字だ。各項に記載した訪問日を「情報の鮮度指標」として考えて欲しい。 さてハングルは表音文字であり、その気になって勉強すれば二週間ほどで意味はわからなくとも音読することはできると思う。ここまでくれば駅や本屋で時刻表を購入し、バスターミナルから各地に移動することが可能になる。もちろん、街中のバス停に記された行き先表示を理解することだって問題なくできるハズだ。たとえ二泊三日の旅行であったとしても、ハングルを読めるのと読めないのとでは面白さの度合いが大きく異なってくる。ぜひともハングルを覚えて訪韓していただきたい。 |
|
ソウル市内 ソウル市内の展示機といえば、B-29やC-124が展示されていたヨイドの「総合安保展示場」が有名であったが、ここは95年春頃に閉鎖されてしまった。現在では戦争紀念館など3ケ所ほどの航空機展示場がある。2〜3時間程度のフリータイムがあれば、一ケ所ないし二ケ所くらいは訪問できるだろう。なお総合安保展示場に展示されていた機体の多くは後述する泗川(サチョン)の航空宇宙博物館に展示されていることが2001年5月に確認されている。
【ソウル戦争紀念館】 UP!(1994.10、1995.5、2001.11.に訪問) 1994年6月に開館した博物館だ。屋外にはB-52やC-119などの大型機や戦車、ミサイルなどが展示されているほか、屋内には石器時代のヤジリから現代のミサイル信管まで13,600余点の資料が展示されている。2001年夏に「インカ帝国展」を開催する都合上(?)、1階屋内に展示されていた多くの展示機が外に追いやられて屋外展示となった。写真は撮りやすくなったが、機体の腐食が進行するのではないかと心配だ。 開館時間 09:30〜18:00(4月〜9月)、09:30〜17:00(10月〜3月) ■屋外展示 (機体は全てリペイントされている)
【フリーダムセンター】 UP!(1989.05、1993.05および2001.11に訪問) ここには1985年以前よりMiG-15など4機が展示されていたが、1998年ごろに展示エリア一体が全て駐車場に改装され、展示物は一掃されてしまった。 【国立墓地】 UP!
地下鉄4号線、銅雀(トンジャク)駅を下車すると目の前が国立墓地だ。駅から墓地の入口までは徒歩約5分。入ってすぐ左手に3つの展示館があり、その前に展示機がある。展示機はほぼ東西の方向を向いており、いつ訪れても写真は撮りやすい。屋外展示だが、保存状態は極めて良好だ。航空機のほかにM-47戦車とLVTが展示されている。 開館時間 8時頃から。 |
|
ソウル近郊 ソウル近郊や日帰り可能圏にも軍用機展示場がいくつか存在する。時間があれば、こちらにも足を伸ばしてみよう。 【空軍士官学校見学ツアー】1990年代中期に聞いた話によると、ソウル市内発の空軍士官学校見学ツアーというものがあるそうだ。言葉はハングルのみの半日コースらしいが、校庭に展示されているF-86Fを見る機会があるとのこと。詳細は一切不明なため、興味ある方はソウル市内の観光案内所などで問い合わせをしてみて欲しい。
【仁川上陸紀念館】(1993.05および1993.10に訪問) ソウルの西約30kmにある仁川(インチョン)は朝鮮戦争時に劣勢となった連合軍が巻き返しのために劇的な上陸作戦を行った場所だ。清涼山の麓にはこの上陸作戦成功を記念した博物館がある。 開館時間 10:00AM-17:00PM(夏)、10:00AM-16:00PM(冬)。 |
【臨津閣安保展示場】(1994.04.および1995.10.訪問) 臨津閣(イムジンガク)の安保展示場は板門店の手前の、一般民間人が行けるギリギリの場所である。そうは言っても実際は道ばたのパーキングエリアに航空機や戦車、野砲類などが並べてあるだけといった感じの展示場だ。ボクは板門店見学ツアーに参加した事はないが、このツアーに参加するとココで休憩となるそうだ。 開館時間;反共展示館の開館時間は不明。屋外展示物はいつでも見学可能 |
|
春川(チュンチョン)
ソウルの東、約80kmにある江原道道庁所在地。東ソウルバスターミナルからバスが20分毎に発車している。料金は5400ウォン。途中の山々を眺めながら100分で終点春川だ。秋には紅葉が美しいので、これを見るだけでも行く価値はあると思う。鉄道だと清涼里駅から春川まで1時間に1本の割で便がある。 【春川戦蹟紀念館】(93.10.訪問)春川のバスターミナルから衣岩湖を右手に見ながら韓国MBCを目指して歩くこと15分。MBCの前の駐車場にM4A3戦車が展示されている。辺りを見回すと丘の上にF-86の尾翼が見える。階段を登るとそこが春川戦蹟紀念館だ。屋外には3機の機体が展示され、展示館内には小火器や朝鮮戦争時の資料が多数ある。夜間照明用ライトが多いので夜間は展示機もライトアップされているかもしれない。 開館時間;反共展示館の開館時間は不明。屋外展示物はいつでも見学可能。
|
|
大邸 韓国第3の都市、大邸。「GU」のファントムを思い出す方も多いことだろう。ソウルから超特急セマウル号で約3時間、バスなら約4時間で、便数も多いので日帰りも可能だ。
【洛東江戦勝紀念館】(1994.02.および2001.05訪問) 大邸市の南部にあるアプサン公園内にある小じんまりとした博物館。屋外にF-86DとセスナO-1G、ロケット弾ポッドやダミーの爆弾、M4A3戦車などが展示されている。かつてはシコルスキーH-19も展示してあったようだが、現在では整地され、その場所にセスナO-1Gが展示されている。紀念館内部にはどこにでもある様な北朝鮮の資料が展示されている。 開館時間;10:00 〜 1700 ただし屋外展示物はいつでも見学可能
|
|
鎮海(ジンヘ/チンヘ) (1995.05訪問) 釜山の西約20kmにある海軍港の町、鎮海市。市内バスNo.37,38,101,102,103などに乗り、太白洞(タベクドン)で下車すると目の前の基地内にL-19(S/N
148251(146251か?))が展示されている。もちろん撮影は不可。 晋州(ジンジュ) (2001.05情報入手)
【泗川航空宇宙博物館】 ここには1995年春頃に閉鎖されたソウル市ヨイドの安保展示場に展示されていたB-29、C-124C、F4U-4やF-4、F-5、DC-3など計18機が展示されている。もっとも一部の機体はまだ組み立て中で、展示機の目玉となるB-29は2002年5月に完成する予定だ。C-124の復元にはさらに時間がかかり、同年10月に完成する予定とのことである。 慶尚南道泗川市サナムミョン ユチョンリ321番地
|
|
全羅南道
【昊潭(ホダム)航空宇宙展示場】
|
|
アクティブ エアクラフト ウォッチング 韓国の現用機動向に関する情報はほとんどない。それならいっそのこと自分の目で確認しに行こう。もちろん写真撮影やシリアル・スポッティングなど論外だが、網膜に焼きつけ脳ミソに記録する分には構わない。各基地に行く際にはバスや鉄道を使って陸路基地に向かうのが一番安いが、ほとんどの軍用基地にはソウルから空路乗り込むことができる。もちろん値段は高いが機窓からシェルター内を覗けるために利用価値は高く、確実な手段であろう。 【ソウルエアショー2001】 一般人が軍用機の写真をおおっぴらに行えるのはココだけ!と言っても過言ではない。これまではソウル南東部にあるソンナム(城南)基地(ソウル基地)において開催されている。本来はトレードショーのはずだが、軍事色が極めて強く、韓国軍と米軍の機体が展示機の大部分を占める。 【軍事パレード】 10月1日は「国軍の日」だ。この日は韓国内のいずこかで午前中に観閲式が行われ、その模様がテレビで実況中継される。以前はヨイドで観閲式が行われた後、ソウル市内を戦車が行進したこともあったが、経済活動が活発になった現在、交通を全面的に遮断する必要のある市内行進は今後行われないものと考えられる。 【デフェンス・ソウル】(1995.10訪問) |
【オープンハウス】(情報のみ) 【鎮海(ジンヘ/チンヘ)軍港祭】(情報のみ) 【水原基地】(89.05および93.10に訪問) 【ソウル近郊のヘリコプター基地】 ソウル近郊のローカル線、京元線東豆川(トンドチョン)駅-東安(トンアン)駅間の鉄道西側に米陸軍のヘリコプター基地がある。95年5月に訪問した時にはAH-1S、OH-58、UH-60が多数駐機していた。 【春川基地】国鉄春川駅前に春川基地があり、米軍ヘリコプター部隊が駐留している。基地の周囲は2メートルほどの塀で囲われているが、駅前に一カ所だけ鉄格子となっている部分があって、ここからエプロンに駐機するUH-60、AH-1S、OH-58、UH-1をのぞき見ることができる。ここから前述した春川戦跡紀念館へ歩いても20分程度だ。 |
【束草(ソクチョ)空港】(1994年05月訪問) 【光州(クワンジュ)基地/空港】(1994年05月訪問) 【晋州(チンジュ)基地/空港】(2001年05月訪問) 【大邸基地/空港】(1994.05、2001.05訪問) |
【浦項(ポハン)海軍航空基地/空港】(2001・05訪問) 【金海(キンヘ)基地/釜山国際空港】(1993年05月、2001年05月訪問) 【金浦空港】 これまで韓国の玄関口であったが、仁川国際空港の開港に伴い国内線専用空港となった。一部の文献には軍部隊が駐留しているように述べられているが、トラフィックの多くなった昨今では、完全に民間空港と化している。何度か訪れているが軍用ヘリコプターすら見たことはない。 【仁川国際空港】(文献情報のみ) |
|
最後に 以上がここ10年ほどの間に調査した航空機を見られる場所の全てだ。このほか、ボクは天安市郊外の独立紀念館や東海岸の統一展望台を訪れている。独立紀念館の7つの展示館のうち一つが朝鮮戦争を扱った展示館となっているが、期待するような軍事関係展示物はない。しかし我々日本人が韓国(朝鮮半島)で何をやったかということを充分に教えてくれる博物館なので、ぜひ一度訪れ、過去を知っていただきたいと思う。 |
| 2001年09月29日記す■ |
| THE HORNETS'80 Web |